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4月 声 自分をまもり仲間をまもる
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2009/05/05
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声 自分をまもり仲間をまもる
私はかつて“うつ病”を体験した。以後“うつ”や、追い詰められ苦悩して自死を強く思う人たちの話を関心深く聞いてきた。結婚差別で自死した少女のことや、身近に起きた自死をとおしても思うことが多い。自死の多くは、直前に“うつ病“が多く窺えるという。そこには経済や文化や、この社会の様々な関係の矛盾が集中されている。“うつ病”は社会的な疾患だろう。大資本の莫大な利潤や、大富豪たちの富の蓄積のために、過重な抑圧や個人で解決できない苦悩を負わせて“うつ”に追い込む社会だ。彼らを糺し、職場や地域の関係を改良・改革する運動が重要だ。そこに、部落解放運動が育んできた、被差別体験を語り合うことで、生き抜く力を支える営みが意識的に求められていい。自分を守ることがどれほど大切か。それは自分と同じ仲間を守り、連帯を求めながら、いずれこの状況に追い込んだものを見定めて、反撃に転じる民衆の文化(思想闘争)でもあると思う。
2009年3月31日 立川金夫
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