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6月 翼
2009/06/26


報道機関のあるべき姿にかかわる講演会があった。報告者は、いわゆる従軍慰安婦からの聞き取りや、イラクやアフガンなどに従軍した経験を持つ記者と、裁判で勝訴した教師である▼記者は、妊婦の慰安婦として写真で紹介された女性を取材した時、対面するやいきなり拒否されたそうである。その理由は、髭を生やしていた記者が、かつての日本軍に見えたためだったそうである。50年以上経っても彼女たちにはトラウマなのである。まもなく理解され、記者はその後徹底して事実を伝え、慰安婦の問題を社会に提起してきている。また記者は、戦争の事実を報道することで戦争の抑止力にならなければならないのに、その逆に見せ物的になることがあったとも▲裁判闘争を闘った教師は、取材を受けて色々話をしたが、結局大事なことを報道してくれなかった。しかし、相手側の主張はしっかり報道される。担当記者から「申し訳ない」という言葉を聞いたという教師▼それが事実なのである。つまり、事実は報道しても一方的な事実で、逆からの見方についてはほとんどの場合報道されない。そこに庶民が知りたい、知らなければならないもう一方の大事な事実があるのに。教師の闘いはまだ続いているが、見守りしっかり応援したい▼マスコミによる報道だけを頼りにしてはいけないことを学んだ
Olive Diary DX Ver1.0

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