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2009/07/31

時言
「うちのこの出来が悪いのは、学校の先生が悪いからではないかしら」。そんな親の不信の耳に、幸福実現党や中山元国交大臣等右翼勢力、あるいは県内の保守勢力の「先生が悪いからだ」との声が届いて来る。では本当に教職員が悪いのか▼善悪の第一義的メルクマールは「全ての子に等しく教育権を保障していること」である。例えば本県に於いては一人ひとりの生徒の進路保障を実現するとして、学習の阻害要因の克服と自立をめざして、さらには「高校希望者全入・地元の子どもは地元の高校へ」のテーゼの下、制度的にも進路保障を進める大きな教育効果を上げて来た▼しかし、時あたかもこの国を席巻し始めていたグローバル化・新自由主義に教育を取り込む「九八年文部省介入」により状況は一変。「進路保障」は否定され、逆に「定員内不合格を出さないのは無責任」との教育長の暴言に支配され、その後毎年四・五百名を定員内でも不合格にし、千数百名の中途退学者を出すに及んだ。又全県一学区制により「地域の高校」の否定・過度な競争序列化主義に堕し、さらに少子化を口実に二〇〇三年以降高校の募停廃校が進められ、昨年の自彊・高宮に次いで、二〇一二年までに二九校が俎上に載せられている。九八年以降の子どもの被害は計り知れない▼今権力は教育が悪くなるように仕向けておいて「悪いのは教職員」と喧伝している。まさに階級闘争として仕掛けられた攻撃の最中にある▼この自覚こそが次に目論まれている教育の戦前回帰路線に抗し、再び国家犯罪に加担させられないための闘いのエネルギーとなるものと確信するものである。

Olive Diary DX Ver1.0

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