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7月県本部主催経済問題講演会
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2009/07/31
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投機的金融システムを批判 生活のための金融を
本山京大名誉教授が講演 県本部主催経済問題講演会
世界を覆っている経済危機の本質を学ぼう、と県本部主催の講演会が6月21日、三原市民福祉会館でおこなわれ、約100人が参加した。
「金融危機が生み出す新世界ー金融資本主義の終焉」と題して講演した本山美彦・京都大学名誉教授は、@米国の各州で、ドル以外の通貨発行を求める法案提出の動きがある(FRBへの反感が全米に広がっていることの証左)A09年の財政赤字は1兆1860億ドルでGDPの8.9%にも及んでいるB上位400人の資産が1億5000万人の資産に匹敵しているC原油取引の98%がプロの投資家によるものDオバマ大統領の経済政策が今回の金融危機を作り出した張本人たちによって進められているーなどと述べ、米国流の「カネを商品」とする投機的金融システムが生み出した現実を紹介するとともに、オバマ政権の経済政策に警鐘を鳴らした。
本山さんは、本来の金融システムである「生活のための金融」の実現について、貧者の銀行と呼ばれているバングラデシュのグラミン銀行(融資の相手は97%が女性で、その数は600万人といわれている。返済率は99%)の取り組みや日本でも始まっている市民の自立を助ける「NPO銀行」の試み、さらにはESOP(従業員持株制度)の導入などを紹介し、「金融ゲームを終わらせよう」と訴えた。
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