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8月 声
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2009/09/19
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中国人研修生に支援の輪を
広島総支部 土屋信三
いま、中国西安から来た研修生、薛民さんは労働審判を控えてスクラムユニオン事務所で生活している。彼はすでに実習生となっており、今年12月にはビザが切れてしまう。それまでにはなんとしても問題を解決して、無事に帰国できるようにしていかねばならない。
事の発端は、ハシダ建設による残業代の未払いである。そして、残業代支払いを強く要求する薛民さんたちをなんとか強制帰国させようとしていたところに、経済不況が重なり、これ幸いと解雇してきた。理由は「仕事がなくなり、給料が払えない」といったものだった。同時に、宿舎からも追い出してしまった。薛民さんは、スクラムユニオンを頼り、あきらめずに闘うことを決意した。現在の研修生・実習生制度のもとでは、解雇された労働者は何の保護を得ることもできない。生活費を稼ごうにも、アルバイトさえ許されないのである。たったひとりの孤独な闘いではあるが、新社会党のみなさんの支援をぜひお願いしたい。そして、現代の奴隷制度である研修生・技能実習生制度の廃絶に向け闘いを構築していってもらいたい。
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