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時言 「総選挙その1」
2009/09/19

「総選挙その1」

 総選挙の結果を受けて「人々の自己意識のありよう」・「選挙制度」の二点について考えてみたい▼冷戦解体・グローバル化への対応と称してこの国は、市場万能主義・構造改革・民営化・競争主義へと暴走し、労働組合等の組織を潰し、人々を個に解体することを収奪・支配戦略とした。これはバーチャルとはいえ世界に日々直面する個、あるいはネット上で自己展開する個という日常性とも相俟って、支配戦略としての個への解体は許容促進されてもいる。そこでは労働者・社員・国民等にとって代わって、市民としての自己意識が一般化していく。この個には仲間も組織もなく弱体で、恣な収奪によって仕事・生活生命まで奪われ、加えて年金・医療・介護等の不案の中に落とされている▼さらに自分が今日生きることが即地球の破滅を招くという矛盾に嵌り、もはや「進歩を約束してきた近代文明の限界」というニヒリズムに陥りつつもある。この不安を抱いた弱々しい個の存在こそが、05年に自民へ、09年に民主へと「意識や投票行動の流動化」を派生させたのである▼次の選挙制度について。今次民主の得票率は45%程度。獲得議席は64%である。少数者、あるいは半数を超える有権者を切り捨てての結果である。「民意を反映しない民主主義」という自己矛盾の中での政権交代である▼解体され・痛めつけられた個に個別補償して、個を直接取り込む民主党の手法に対抗し、私たちは社会的存在としての労働者が労働者として自己意識を確立する闘いを進めなくてはならない。さらには結党以来のテーマである小選挙区制解体を今こそ進めなくてはならない。           安保 英賢


Olive Diary DX Ver1.0

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