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9月 「分断・排除・差別」をエネルギーとしての政権交代
2009/09/19

「分断・排除・差別」をエネルギーとしての政権交代

 第45回総選挙でようやく自民党支配が終った。歴史的に見れば、すでに冷戦解体・55年体制終焉・細川政権誕生等の潮流で機は熟していたが、政治改革を切望する国民の声は,保守悲願の「小選挙区制」導入で韜晦(とうかい)された。温存された冷戦形思考は、社会主義(労働者)的なものの排除・殲滅に猛威を振るったのである▼時恰も跋扈していた新自由主義と一体化した冷戦形思考は、収奪戦略として機能し、例えば、それまで労務管理に活用してきた組合の弱体化・解体(労働者の団結阻止)、IT化も手伝っての生産工程の個別化、賃金の生活給から成果主義への切り変え、さらに労働法制の改悪による正規・非正規・間接雇用等の雇用形態の細分化。このように労働者の「分断と差別」を徹底し、結果資本の側には空前の冨の確保、労働者には生活・生命・人としての尊厳まで奪われたのである▼「自民」に痛めつけさせて、自らは暴利を貪る。湧き起こる怒りや不満は、「民主」に吸収させ、現体制の枠内で保守の支配を継続させる▼メディアはこれをもって「民主主義の発展」とするが、グローバル化の中、保守の執り得る政策に大差はなく、同時に小選挙区制によって私たち少数者を排除し、「友愛」を掲げ階級的始点を封殺した。まさに「分断と差別」による政権交代であることを忘れてはなるまい。(安保)


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