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【7月号】社会主義の歩みと将来への展望
2005/07/22

第14回 フランスのサンジカリズム
 パリ・コミューンの崩壊後、フランスではしばらく社会主義運動の低迷が続いていたが、19世紀末には社会主義ないし労働者政党が相次いで結成された。それら諸政党の中でマルクス主義を指導理念とするフランス社会党が一時期優位にたった。しかし20世紀に入ると、衰退したアナキズムの衣鉢わ受け継ぐサンジカリズムが台頭し、労働者大衆の支持を広く集めるようになる。政党政治は、もともとブルジョワ的なものであって、労働者階級には馴染まず、政党から独立した産業別労働組合のゼネストやサボタージュなどの直接行動によって資本主義社会の転覆を図るというのが、サンジカリズムの主張であった。それを端的に表したのは、労働総同盟(CGT)が1906年の大会で採択した「アミアン綱領」である。「綱領」は、@階級闘争の承認。A労働者階級の自主独立性。B社会の最重要基盤としての労働者階級。C産業別組合主義。D労働者政党無用論。E闘争の武器としてのゼネスト、からなっている。
 一般には『暴力論』(1908)を著したG.ソレル(1847〜1922)が、革命的サンジカリズムの代表的思想家だと看做されがちであるが、かれによれば、ゼネストとはプロレタリアートの少数エリートが労働者大衆を勝利に導くための「神話」に過ぎず、それが現実に可能か否かは問題ではなかった。ゼネストという「神話」は、労働者の闘争心の支えとなり、その士気を鼓舞し行動に駆り立てる「感覚的武器」に他ならなかった。ソレルはまた、多数者支配は幻想に過ぎないと主張し、あらゆる効果的な決定は少数者によって行われ、政治的・社会的・道徳的・宗教的変革はすべてエリートの手で実現されると見ていた。
 こうしたソレルの思想、なかんずくそのエリート主義は、のちにB.ムッソリーニ(1883〜1945)に強い影響を与えサンジカリズムの信望を著しく失墜することになる。それが自主管理社会主義として装いを新たに復権するには、ソ連型社会主義の権威失墜を待たねばならなかった。

(北西允)

Olive Diary DX Ver1.0

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