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時言 真理は少数者にあり2
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2009/11/11
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「自公」を使嗾して、労働法制等を改悪させ労働者を恣に収奪し痛めつけ、それによって空前の巨利を手にして来た資本の側は、今次総選挙で自公政権(経団連は自民を推薦せず)に代わる、社民党まで吸収した民主巨大与党を実現させた。
自公に対する国民の強い怒りをテコとして、「痛んだ部分を手直ししより善き明日を約束する民主党への政権交代」という共同幻想を駆使したのである
▼この仕掛け人たる21世紀臨調は「政権交代を手段として使う
新たなイノベーション」との認識にメディア・労働界等々を結集させたのである。この場合、今日もなお冷戦対応型の自民党では国民の不満・怒りへの対処は出来ないとし、政権交代による保守の支配確保を計ったのであろう
▼冷戦後「経済はグローバル、政治はナショナル」という関係にあって、国際的金融危機・環境問題等資本主義が惹起する諸々の苦痛・困難への怒りや不満に、一国単位では対処し切れず、西欧各国の政権は不安定化している。
民意を正しく反映する比例代表制はそれを加速させているとも言われている
▼周回遅れのこの国の資本の側は、この西欧に学び比例代表制を封じ(今後も消滅の策動中)、公選法で政党要件のない者の政見放送・マニフェストを許さず、公示後のポスターの撤去までさせ
る。まさに少数者を封じ込め、例え民意を乖離しようとも、二大政党で国民の怒り、不満を吸収し封じ込めようとしている。
今次の民主党政権は、旧来の日米同盟基軸、税の累進制の緩和々旧来の保守の価値観を強化した巨大翼賛体制であり、極めて危険である。監視を強化し要求を突きつけることが求められている。
安保英賢
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