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2010.3月 翼
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2010/04/16
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新政権の教育政 策の柱の一つが 「高校無償化」である。しかし、その対象校から朝鮮学校を外すという可能性が出てきた。発端は中井拉致担当相が除外論を展開し、鳩山総理が「国交のない国だから教科内容を調べようがない」と言って突如政治問題化した▼朝鮮学校は、いわゆる一条校から外された専門学校扱いである。つまりスタートから排外主義によって差別を受けてきたが、この間の闘いにより、インターハイなどへの参加、また、国公立・私立大学のほとんどが受験資格を認めてきた。広島でも、通信制高校を経ないと大学受験資格がないこと、またJR通学定期券が適用されないことに取り組んできた▼川端文科相は「外交上の配慮、教育の中身のことが判断の材料になるのではない」と、また鳩山首相は施政方針演説で「差別と偏見とは無縁に人権が守られて基礎的な教育が受けられる、そんな暮らしを国際社会の責任として、すべての子供たちに保障していかなければなりません」と述べている▼国際人権規約に照らしてみると、自由権(B)規約委員会・社会的規約委員会・子どもの権利委員会・人種差別委員会等が朝鮮学校への差別是正の勧告を出している▼鳩山総理・民主党の人権感覚、いや日本人の人権感覚が問われている。
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