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【06.2月号】『翼』
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2006/02/16
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『翼』
1月下旬、ライブドアの堀江社長が、証券取引法違反容疑で逮捕された。企業買収をめぐって嘘の情報を開示したり、株式交換目的で発行した株式の売却収入を利益に付け替える粉飾決算などの疑惑がもたれている。
昨年9月の総選挙、広島6区にホリエモンは「刺客」として送り込まれた。選挙中、小泉首相、武部幹事長などの自民党執行部は、「改革の旗手」「わが弟、わが息子」などと持ち上げ、自民圧勝の一つの要因となった。それにしても、事件発覚後、小泉首相、武部幹事長などなんと歯切れの悪いことか。必要なときにはあれほど持ち上げたくせに、今度は手のひらを返したように、「公認も推薦もしていない」など、それほど関係は深くなかったと必死に弁明している。
この5年間の小泉構造改革の中で、富めるものはますます富み、貧しいものはますます貧しくなり、格差の拡大が顕著になってきている。富めるもの・成功者の代表として、堀江社長を最大利用したことは間違いない。
メディアの態度にも大きな疑問を持つ。堀江社長の選挙時の扱いは、連日多くの時間・スペースを割いて報道し、公平性を欠くものであった。このような人物をこれだけ報道した責任を、メディアはどのように考えるのだろうか。
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