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【11月号】時言 展望を切り開く闘い
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2009/11/29
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時言
憲法を守りたいとの願望、負け続けても勝利するまで闘うという決意。数年来の、就中国政選挙における私たち新社の願望・決意に基づく闘いは諸々悪条件の中、果敢であり、今次原さんの闘いは善戦であり、互いに敬意を表しあいたい。それは党員・党友の願い・決意の強さの現象化に止まらず、多数の人々の願いでもあることを語っている▼その願い・決意は時代状況が極めて危機的であるとの認識に発している。例えばこの国は改憲・軍事大国路線を走り出している。金融資本主義・グローバル化・新自由主義の中での国際競争の名の下、賃金抑制・福祉低減攻勢。リーマンショックに象徴される如く、金融はグローバルで一国の政治では国民の不安・不満に対応できず、それまでの新自由主義への反発も手伝って、西欧(ラジカルな左派やファシズムの動き)・南米等で社会(民主)主義は加速し、投機的金融に陥った資本主義は破綻していく▼この時代認識が共有できても選挙勝利の展望が切り拓けないのは何故か。例えば、差別をエンジンとしているこの国では、人々は支配者側の思想を自分の思想とし、労働者的・社会主義的なものを敵視している。すなわち主要な生産の担い手がその社会的立場と真の敵を見失っている。GDPに比して個人所得は低位であり、正社員の組合である連合は非正規労働者への対応力をもたない等々は差別の現象化そのものである▼それ故私たちの展望を切り拓く闘いは、社会的立場の自覚的認識を確立する闘いをその根幹とすることが求められているのである。
安保 英賢
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