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【2006.5月】翼
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2006/05/14
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翼
やわらかな緑のころとなった。この時期になるといつも思う。「1年中この時期が続かないものかと」。
日米両政府は5月1日、「日米安全保障委員会(2プラス2)」を開き、在日米軍再編の最終報告について合意した。米海軍厚木基地の空母艦載機の岩国への移転や、在沖縄海兵隊八千人のグァム移転を含む基地再編を、8年後の2014年までに完了すると明記している。自衛隊と在日米軍の司令部統で日米の軍事的「一体化」が加速されていく。
それにしても、政府は地元自治体や住民の意思をどのように受け止めているのか。昨年10月、頭越しに中間報告が示された。その後岩国市では、3月の住民投票で投票者の9割、資格者の過半数が反対だった。4月の市長選でも、「計画の撤回」を掲げた前市長が大勝し、民意が「反対」ということは明確である。また、広島県でも県西部を中心に16万人の反対署名も提出されている。
国は「誠心誠意、話し合いたい」と口では言うが、一体、いつ本気で地元と話し合ってきたのか。地元の意志を本気で聞こうとしてきたのか。最終報告を合意しておいて、その後話し合うというのでは全く本末転倒であり、とても納得できるものではない。
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