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2006【11月号】翼
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2006/11/20
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翼
秋も深まり、朝夕は冷え込む頃となった。ふと気がつくと、今年もすでに11月、師走はもう目の前。だんだんと時の経つのが、早く
感じられるようになってきた。1日1日を大切にしたいものである。
メディアで、いじめによる自殺と、高校の必修科目の履修漏れ問題が大きく報道されている。北海道の滝川市、福岡県、岐阜県と相次いでいじめによる自殺が続いている。子どもたちの大きな可能性を秘めた将来を思うと、本当に痛ましい。教育委員会、学校、地域、保護者それぞれ何が足らなかったのか、何が必要だつたのか、真剣に考えなければいけない。
また、履修漏れ問題については、起こるべくして起こったとどの教育関係者も言う。都道府県教委から、「大学進学率の向上」で競争を強いられる高校側の苦肉の策だ。いじめ・履修漏れ問題は、「学力の向上」で子どもたちや学校に競争を強いる現在のしくみの中で現出したもので、根っこは同じである。
現在開かれている臨時国会では、教育基本法「改正」が山場にさしかかっている。このような問題を、基本法「改正」に利用させてはならない。基本法「改正」ではなく、子どもたちを救うために、今しなければいけないことはたくさんある
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