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【2月号】時言「寄せ手を押し止める」
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2007/02/13
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時言「寄せてを押し止める」
「改憲論者」を自認する中曽根元首相は「今強行して失敗すれば、今後長い間むづかしくなる」として、現時点での改憲強行に懸念を表明した。これは改憲に必要な条件がいまだ整っていないとの認識を示しているとされている▽例えば、@福祉関連の財政支出は先進諸国中(対GDP)で最低に押さえ込み、雇用をめぐる規制緩和で一千万近いワーキングプアを生みだし、病気・貧困は自己責任とする「厳しく不安な日々」に人々を陥らせた。Aそのような中、作られた例えば「北朝鮮」のような外の敵へ向け、敵愾心が煽られナショナリズムは増幅しているがしかし、それ等はまだ「ぜひ改憲」の大合唱にまで到っていないとの認識▽さらに三公社五現業の解体に伴う総評ブロックの解体、その後自治労も日教組等も「連合」に取り込むことで封じ込め、今や防衛省・教育基本法改定に加え、公務員制度改悪、教員の免許更新制導入で息の根を止めようとしているが、いまだ不十分との認識▽それ故用心深い彼等は、B抵抗の牙を抜き去るべく(与党・民主党合意案)、刑事罰は設けないとしたとはいえ「公立私立教育労働者・公務員労働者の活動規制」を明示した改憲手続法を強行しようとしている▽前記の@ABの攻撃激化が予想される今、闘いの困難性は時間が連れてくる。猶予はない。しかし反動の戦略・戦術を知悉している私たちは、反動側の「時期尚早認識」を更新させ続けるのは、攻撃に即応した闘いの継続の力であると深く自覚している。(安保英賢)
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