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【2月号】「翼」
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2007/02/13
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「翼」
1月末広島市安芸区で、脳内出血で寝たきり状態だった60歳の男性を「介護放棄」で死なせたとして、妻と長男、次男の3人が逮捕された事件は、本当に痛ましい。財政難を理由に、福祉予算を削り続ける国・自治体はこのままでいいのか、真剣に考えてほしい。
折しも通常国会が、会期は6月23日までの150日間で、1月25日から始まった。7月の参院選を控え、与野党の真摯な討論を期待する。安倍首相は就任後初の施政方針演説を行った。相変わらず意味不明の「美しい国」の連発で、国民の暮らしがどう変わるのかは全く見えないまま。憲法「改悪」への意気込みだけはうかがえた。
安倍内閣の支持率は、どの世論調査でも一貫して下がり続け、とうとう40%前後で支持する、支持しないがほぼ並ぶまでになった。当然の結果であり、まだまだ下がり続けていくはずだ。閣僚や与野党幹部の事務諸費をめぐる問題、厚生労働相の女性を蔑視する発言など、まさに「信じられな〜い」ことが続く。
安定雇用、教育・福祉の充実など、今多くの国民が真に求めているものは何か。その声をきちんと受け止め、議論しない政党や候補者には、選挙できっちりお返しをしていこう。
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