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12月 翼
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2009/12/26
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新政権にとって、沖縄普天間 基地の移設問題 が重要な課題となっている。民主党が選挙中、国内もしくは国外移設を訴えていたことに加えて、連立政権を構成する社民党が、辺野古への移設に強く反対しているからである。社民党福島党首は、党内の事情を踏まえて辺野古への移設反対を表明した。かつて社会党を支持してきた仲間は当然と理解している▼そもそもこの問題は、「普天間は事故の危険性や騒音問題が大きいので移転する」で合意した96年の日米間の約束に始まる。その後移転先に辺野古が選定され、96年にV字型の2本の滑走路などの現行計画が日米間で決まった▼鳩山総理は、先の日米首脳会談後「日本外交にとって日米同盟は全ての礎」「日米同盟をさらに深化・発展させたい」さらに「建設的未来志向の日米同盟をつくり上げていきたい」と述べた。今のところ、沖縄県民の気持ちに加えて連立を大事にすると言っているが、一方では、アメリカとの約束も大事だと言っている▼国内で支持を失いつつあるオバマ大統領は「不滅のパートナー」「対等と相互理解」と日本を持ち上げた。軍事力をもってしか平和が維持できないと考えている二人である▼民主党政権が、沖縄を基地の苦しみから解放することは想像できない。
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