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2010.4月歴史を正しくみつめよう
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2010/05/15
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歴史を正しくみつめよう
呉総支部 中室 茂
かつて鎮守府・工廠がおかれ、先の戦争まで軍事都市・軍港として繁栄したのが呉市である。「海軍のまち」とも呼ばれた。まさに侵略戦争の巨大な基地であったため大規模な米軍の空襲にも会い、“廃墟の街”となったのだ。
その呉が“廃墟と失業の街から復旧を果たせたのが、旧軍港都市転換“法そのものである。
横須賀、佐世保等と共に旧軍用地を民間企業や公共用地に転用し、平和産業都市として再出発する画期的な特別法であり、その法律施行から今年60周年を迎える。
その呉は今、「大和(の)ミュージア
ム」の展示に見られ
るよう“海軍を誇り”“戦争と共に栄えた呉のまち”を「ノスタルジック」に「政治的」に顕示し、それらを“誇れるもの”として子どもたちにもすりこもうとしている。
『大和 根の・・・愛国の鐘がなる・・・呉市、呉市、大呉市』の歌詞をもつ戦前の「市歌」まで学校で強制されている。
私たちはこの動きを決して許さない。「米軍基地」も存在し、「自衛隊と“共存共栄(呉市行政)”のまちでなく、60年に「平和なまち」として出発しようとした、そういう呉の地を求めていきたい。
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