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【7月号】時言
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2007/07/12
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時言
「投票日を前にして、見定めておきたきこと」
冷戦解体とその後のグローバル化の中、超過利潤を安定的に確保するため資本側は、戦後のケインズ主義を放棄し、新自由主義と称して市場万能・競争激化・優勝劣敗・自己責任等々の収奪強化に狂奔している▽走狗たる小泉・安倍政権は、例えばイラク派兵に見る通り大多数の国民の願いを無視して、資本の意図を自らの意志とし、官邸主導の名の下資本に隷属し続けている。さらに今、小泉的専横を強さと錯覚させられた国民の閉塞・阻害感を安倍政権は、最大限に利用しようとの奸策にある▽前記の収奪具体策である小泉構造改革で、労働法制改悪(例えばそれまで原則禁止であった労働者の派遣を原則自由とした等により、今や非正社員は3人に1人になり、年収200万以下の労働者の割合は05年21.8%にまで急増。就中、25才−34才までの年長フリーター等にみる、安定した職も賃金も得られない若者の閉塞・疎外感は、「痛苦の平等化」のためには「戦争も辞さない」と明言するまでに至っている。その絶望・悲哀を外に向けるために北朝鮮や中国等への敵対的政策、拝外主義▽食えなければ(高給待遇の)兵隊になれ。さらにテポドン等の外の恐怖が煽られれば「お願いだから改憲して軍事力を強化してくれ」との国民の要望の中、改憲は実現する▽「国民のため」との嘘を見抜こう。奸策にだまされまい。9条熱とに結集する一人ひとりの力で栗原君子を国会に送り、9条を守ろう!あなたの一票で安倍政権に終止符を。
(安保英賢)
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