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【8月号】ねずみ男旅日記(5)
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2007/08/30
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ねずみ男旅日記(5)
広島市以西を終了したので、6月15日原爆ドーム前より東に向かって歩きはじめた。この日は呉市の由木栄司さんの空手道場で交流会を催していただいた。
平和や日中友好のことが話題となつた。由木さんは日中友好の活動を続けておられ、今は日本軍による重慶大爆撃の被害者の訴訟の支援もされている。
確かに日本は被爆国であるが、原爆だから悪いというだけでなく、無差別爆撃も悪い。ピカソはドイツ軍による無差別爆撃をゲル二カという作品に表現した。それと同じころ日本軍はもっと執ように中国の重慶市に対して無差別爆撃を繰り返していた。無差別爆撃を拡大した日本の責任は大きい。
さて由木さんとは、85年の中国青年友好の船の広島市での歓迎会で私が青年団関係の代表として挨拶させていただいたことで知り合った。その時私は「私は戦後生まれだが、先の加害責任は引き継ぐ」と述べた。楽しく交流しながら、そんな記憶もよみがえってきた。
憲法9条の戦争放棄は先の大戦の日本による被害者への贖罪でもある。
そうだ。この旅を始めていなかったら、嘘つきになるところだったんだ。
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