|
【8月号】研修生・技能実習生制度を打ち砕こう
|
2007/08/30
|
研修生・技能実習生制度を打ち砕こう
スクラムユニオン・ひろしま
委員長 土屋信三
研修生・実習生制度は、現代の奴隷制度である。この間、中国からの研修生・実習生からの命がけといってもいい訴えをうけての実感である。最低賃金で法定労働時間を働かされ、年間に2日しか休日がなく、月に100時間から多いときには200時間を超える残業が強制されている。
本来は残業が禁止されているはずの研修生時代から、このやり方が行われ、彼女たちが日本に滞在して労働する3年間、ずっと続くのである。年に2日しかない休日以外は働きづめで、労基法をまるで無視した低賃金でこき使う、このような研修・実習生制度をなんと呼べばいいのか。現代の奴隷制度という以外に何があるというのか。
研修生・実習生制度の建前がどんなに立派なものであっても、このような制度はもはや打ち壊して、終わりにするべき時である。まずもって、彼女たちが人間として、労働者として当然にも扱われるべき待遇で働けるようにならなければならない。今後日本で労働人口が急速に減少する中にあって、外国人労働者をいかにして労働市場に導入すべきか。戦略的、大局的な検討を進め、研修生・実習生制度に替わる新たな制度を構築していかねばならない。
|
|
|
|