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【8月号】選挙戦をふり返って 栗原君子
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2007/08/30
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選挙戦をふり返って
今参院選は与党の「年金問題」「政治とカネ」「閣僚の失言」などが民主党を有利にしました。私たちが自民党の悪政批判をすればするほど、民主党は票の積み重ねをしました。『9条ネット』の敗因は私たちの力量不足です。「戦争より平和」「戦争よりくらし」と憲法9条の平和主義に25条の生存権を絡めて訴えましたが及びませんでした。『9条ネット』は政見放送と選挙公報以外はマスコミからも消されてしまいました。東京の事務所には「政見放送が良かった」とか、広報を見て「自分の考えと同じ人たちがいてよかった」「応援します」など激励の対応で4本の電話が鳴りっぱなしであったと聞きます。「盛り上がってきたと思っていたら選挙戦は終わった」などと言っていました。小選挙区制の下では有権者に多様な選択を許さず、基本政策は変らない保守Aか保守Bかを無理やり選択させるものだと思います。有権者のなかには「戦争なんか起こらない」「憲法は難しい」という意識があるのでしょうか。先の国会で改憲手続法が通り、自民党の参院選マニフェストでは憲法改正(悪)が一番に約束され、安倍首相も「自分の内閣で憲法改正をおこなう」と公言し、集団的自衛権行使に踏み込むと言っているのに、憲法問題が争点にならなかったのが残念です。得票は伸びませんでしたが、改憲国民投票に向けて種は蒔いたかな?という感じです。「憲法九条」というタガをはずさせないために頑張りましょう。ご支援に感謝します。
(栗原君子)
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