|
【12月】国の仕打ちに1万人集会
|
2007/12/28
|
国の仕打ちに1万人集会
山口県・岩国において12月2日、米空母艦載機移駐の反対により市庁舎建設費35億円を渋る国に対し怒りの集会が開催、1万1千人が錦帯橋の河川敷を埋め尽くした。集会に先立ち地元・書道家による畳十畳ほどの紙に『怒』と大きく書かれ、錦川の土手に掲げられた。集会では、最初に実行委員会の岡田久男代表が「井原市長は水戸黄門、悪徳代官は国、悪徳商人は議員、みなさんが助さん・格さんになったつもりで市民生活を守ろう」と挨拶。井原勝介市長は「岩国市は長年、国に協力してきたはず、基地撤去までは言っていない。庁舎建設は国が約束したこと、2年間で14億円貰ってきたのに3年目にして何故出せないのか。住民投票という民意を大切にしたい」と語った。来賓として参加した9人の国会議員からは激励のリレートーク、地元代表の「国が出さないなら自分たちで35億円集める意気込みで頑張る」などの訴えもあった。
参加者は汚職疑惑で逮捕された防衛省の守屋前事務次官が自らの論文「わが官僚生活に悔いなし」の中で、「厚木の艦載機部隊の岩国移駐は自分が思いついた」と誇らしく述べていることからも、政官財汚職まみれの基地問題は許せないと怒りを露わにした。会場内では実行委員会による市庁舎建設のカンパ箱も回された。最後に全員で『怒りの1万人集会アピール』の採択、続いて『怒』と書いた水色の紙を高く掲げ国に対し抗議を行った。『故郷(ふるさと)』を合唱して散会した。
(栗原君子)
|
|
|
|