|
【12月】安田浩一講演会に参加して
|
2007/12/28
|
安田浩一講演会に参加して
スクラムユニオン・ひろしま 土屋信三
12月1日、カレントコスモ中ホールにて、安田浩一さんの講演が開催された。当日は会場が一杯となり、急遽いすを追加して座ってもらうほどの盛況であった。参加者は90名で、「事件から浮かび上がる中国人研修生問題」と題した安田さんの講演に聴き入った。
安田さんは、これまでの取材から明らかになった中国人研修生のおかれている実態について、具体的にくわしく報告された。時給200円から300円といったとんでもない残業代で、過酷な長時間労働を強制される研修生たちの実態。アメリカでは、この研修生制度を「強制労働」として認識し、批判していることなども指摘された。そうなのだ。研修生・実習生問題は実は強制労働であり、現代の奴隷制度といっても言い過ぎではない状況なのである。そして、この現代の奴隷制度ともいうべき研修制度が、きわめて歴史的に構造的に作り出されていることが明らかにされた。この制度の成立に関わった日中両国政府の責任や、いわゆる日中友好人士たちへの痛烈な批判も行われた。
最後に、研修・技能実習制度の廃止と、日本が、日本人が外国人労働者を移住労働者として受け入れる覚悟を持ちうるのかと重い問いを投げかけられて講演を締めくくられた。
|
|
|
|