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【3月】時言 諦念を乗り越えよう
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2008/04/29
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時言 諦念を乗り越えよう
「国・地方あわせて1000兆円もの借金は、経済成長等で返せない。となればインフレも戦争もいやだから、増税は止むを得ない」あるいは「改憲手続き法が成立し、憲法審査会も設置された今、もう平和憲法を守り切れない」・「世界がグローバル化し競争は激化している。もはや均質・平等は望めない。格差はやもを得ない」、「耕地面積の狭いこの国で食糧100%自給はとても無理だ」等々、近所のお年寄りと話ししていて、その喪失感や展望を見失った姿に心が寒くなる。この「改憲・増税(インフレ・戦争)・格差拡大・貧困等々まさに生命を削られる方向に追い込まれている。「諦念としての明日」などと自虐的にもなる▽それにしても資本の側は何故ここまで追い込んでくるのか。思い出す小泉流は「福祉など絞り込めるだけ絞り込め。そしてもうこらえてくれ、このままでは生きられないからどうか消費税引き上げてくれと言わせる。そうしたら増税だ」。このように資本の側は徹底した収奪とメディア支配によって作り出した「改憲・増税・・・やむなし」と言う社会意識(諦念)を利用して自らの政策を実行していく▽米アカデミー作品賞「ノーカントリー」での老保安官の独白「この国はどんどんおかしくなっている」。しかし、この「明日なき社会」は自然災害ではない。新自由主義と称しての収奪の現状の今こそ、自らの社会的立場から的確に分析し、明確な問題意識を共有し反撃を始めよう。今次地方自治体占拠に勝利して一歩を踏み出そう。
(安保英賢)
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