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【4月】再び小泉幻想に陥らないために
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2008/04/29
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時言 再び小泉幻想に陥らないために
「サブプライム問題」に端を発した世界の金融不安の中で、日本の株安は際だっている。「ねじれ国会等政治の混迷への失望」・「政治的無策批判」・「改革の後戻りへの批判」等々による外国人投資家の「日本売り」が、その主要原因とされている。ここに到ってマスコミの口の端に「ポスト福田」として小泉再登板策動が見うけられ看過できない▽例えば「ぬじれ」と呼ばれている両院で多数党が異なる状況は、郵政に限定しての小泉選挙による衆院2/3の巨大与党を出現させ、その反動として参院選野党勝利によって生起した。そこに「ねじれ」・「混迷」の原因がある▽加えて「国際発行30兆円以下」としつつ小泉政権期間中通算250兆円もの借金増。累積借金800兆の利息軽減のため日銀に長期ゼロ金利政策を取らせ(預金者なら一説では200兆円もの利息を奪った)、利下げなど金融緩和政策の求められるサブプライム問題の対処は、何一つできなくなっていた。それ故の「無策」批判。まさに「ねじれ」「混迷」・「無策」等は小泉改革の産物なのである▽後期高齢者医療に典形する高齢者・弱者の負担増・非正規雇用の激増・貧困層の拡大・格差の拡大等々、弱者を蹴落し明日を奪い、強者の富と明日を保障する小泉改革。それでも懲りずに国民の多くが抱く改革幻想と小泉人気が再登板策動に利用される▽
前記改革は「社会は収奪形態むそのもの」との確かな認識に立ち、自らの暮らしの反映としての認識を武器に、連帯して踏み出そう。(安保英賢)
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