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【4月】翼
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2008/04/29
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翼
先日、同居している義母に後期高齢者医療制度発足に伴う知らせが届いた。中を開けてみると、わずか10万円足らずの年金から6000円ずつ天引きするとの通知であった。もう80歳を超える年となっているが、原爆手帳を持っているために医療費はかかっていない。本人も「年を取っても、お医者にかかるのにお金がかからないので安心だ」といつも言っていた。ところが、今度は否応なしに年金から天引きされていってしまう▽義母は、原爆手帳のおかげで医療費はかからないが、普通の人は主治医制度の下で初診で診療費6000円を払っていかなければならなくなる。「福祉国家」を標榜するのであれば、高齢者に対する医療費は無料とするのが当然であろう▽独占資本のために投資された膨大な赤字国債の穴埋めに、もっとも取りやすい高齢者から吸い上げるという、この政策は完全に白紙に戻し、撤廃すべきである。そして、敗戦後から、現在の日本の発展を築いてきた高齢者からの収奪でもって、財政の立て直しを図ろうとする自民・公明の政治に終止符を打つべき時であろう。
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