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【8月】関根秀一郎講演会
2008/08/31

関根秀一郎講演会
−「ワーキングプア」の逆襲
 はじめに、全港湾中国支部、川田委員長から、労働者派遣法がどのような歴史経過から作られてきたのか、また、どのように規制緩和され、現在のようなまったくの無権利状態が形作られてきたのかという挨拶があった。その上で、労働運動に携わっている者の責任として、現状を打破するための行動が訴えられた。
 関根さんの講演は、自らの体験にもとずいたもので、特に、日雇い派遣の実態を知るために自ら派遣登録をして、倉庫作業を行い、早朝駅に集合するところから帰宅するまでの拘束時間で賃金計算すると、時給あたり最低賃金にも満たない水準であったと。さらに、あの悪名高き「データ装備費」と銘打ったピンハネの構造を肌身で知ることになった。この体験をもとに、フルキャストユニオンが結成されることになる。団交の席上、役員は、小さい白旗を用意してきて「私たちの立場はこれです」と述べてきた。だが、この時のやりとりで感動的であったのは、フルキャストが何千万円かの金で闘争収拾を打診してきたとき、派遣労働者たちが「自分たちのためだけに闘っているわけではないですから」といって拒否したことであった。ここには疑いもなく、労働者の魂がある。結果、フルキャストで開かれた突破口が、次のグッドウィルユニオンの結成、グッドウィルの廃業にまでつながっていくのである。
 生きた現実の闘争が、関根さんの口から語られると、新聞でしか知り得なかった内容の意味、背景を含めて理解された。今後、広島の地でも同様の闘いを組んでいかねばならないと強く印象化された講演会であった。
Olive Diary DX Ver1.0

Copyright © April,2005 新社会党広島県本部