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【9月】保守政治の混迷・瓦解
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2008/09/15
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時言
就任一年もたたない九月二日、安倍に続いて福田も政権を投げ出した。巷間言われる通りこれは民主党がらみの、政権維持をねらう戦略辞任であり、選挙なしで三つもの政権をたらいまわしする御都合主義・民主主義否定・主権者をなめきった政治運営である。今後自公政権維持へ向けたメディアの意識操作に警戒しつつ、保守政治の混迷・瓦解を見きわめ、私たちの対応を見きわめたい▽IT技術の進展による情報量は激増し、同時に生活苦・社会不安等による国民の政治意識・自己意識の進捗度合は、世襲議員による旧態然たる保守政治を追い越し、保守政治が資本の側への利益保障・大衆への抑圧機構として作用していることを暴露しつづけている▽国際的には資本・労働力の移動、情報伝達・運輸等の進展によるグローバル化は、収奪の地球規模化として機能し、そのボーダレス状況は一国単位の支配・被支配の枠組みを無力化させている。例えば原油・穀物高騰、金融不安・地球環境問題等、一国の主権では対応し得ないのである▽前記国内外の困難の中、本当は対応力がないのに興奮し、グローバル化を口実・悪用し新自由主義に依拠しての収奪強化で資本を肥らせ、国民を窮地に陥れたのが小泉改革▽今、資本主義・国民国家は共に末期症状にあり、政治不安・不信は充満している。これをテコにして保守大連立・改憲・軍国主義化等危険な方向へと誘導させないために、護憲勢力の大同団結は必須である。私たちの役割は大きい。
(文責 安保英賢)
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