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【9月】声(1)
2008/09/15

地域ユニオンをいたるところに建設しよう(1)土屋信三
 「格差社会」「ワーキングプア」ということが言われて久しい。1700万人を超える労働者が、非正規雇用労働者となり、低賃金と不安定雇用のなかに置かれている。これらが、すべて新自由主義、グローバリズムと呼ばれるむき出しの資本主義によるものであることは明らかとなっている。労働者人民に対する徹底した搾取と収奪が行われ、その結果、大独占資本には莫大な利潤が保障されている。だが、物事は行き過ぎれば反転する。現在、若者を中心に「蟹工船」がブームとなり、いたるところで異議申し立てが湧き上がってきている。闘わなければ生きていくことさえできない、食べていくことさえできない状況が、否応なしに彼らを立ち上がらせている。
 しかしながら、彼らを組織し、ひとつの力のまとめていく受け皿が圧倒的に不足している。それこそが、地域ユニオンである。砂粒のように分散化させられ、不満の声を上げようにも上げられず、泣き寝入りし、虐げられた労働者にとって、唯一の武器というべきものが 、地域ユニオンである。
 新社会党の総支部のあるところはすべて、労働相談から始めて地域ユニオンを建設し、時代の要請とも言うべき労働者の声に応えよう。
(広島総支部−土屋信三)

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