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【9月】翼
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2008/09/15
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朝鮮民主主義人民共和国の建国60周年を祝う会があった。関係者の間では「共和国」、巷では「北」朝鮮と言われている国だ。「北」という表現は、「南」に対しての「北」ではない。国としてまだ認めていない、国交がない国という意味である。大韓民国を「南」朝鮮とは誰も言わないことがそれを表している。▲なぜ国交がないのか。かつて36年間も植民地とし、歴史上極めて異例の強圧支配を行ってきた国である。南の大韓民国とは1965年に課題を残しながらも国交を回復した。しかし共和国とは国交回復どころか、米軍の核の傘の下で未だに敵対関係を続け、結果的に「共和国」も核計画が進んでいるのではないかと言われるまでになってしまった。▲繰り返して言おう。「共和国」とは2008年の今日も国交を回復させていない。多くの国が国交を樹立している中でである。むしろ日本は、国交回復は言うに及ばず、世界に先駆けて復興に援助をしなければならない国であるはずなのにである。これではいわゆる拉致問題も解決しない。▲こうした中、放置された被爆者の医療支援に広島の医師団が訪朝する。素晴らしい取り組みだ。こうした民間の取り組みと合わせて、先に結成された超党派の国会議員団の動きも期待される。
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