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【10月 】時言「中山発言の本質について」
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2008/10/17
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時言「中山発言の本質について」
「暴言三連発」の前国交相は言うに及ばす、彼の言う「同じことを言いたいけど言わないだけ」の人にも議員辞職を勧告したい▽謝罪のあった二点はここでは置くとして、日教組攻撃発言についてのメディアの批判、例えば「学力テストの成績と教組関係の事実誤認」・「ぶっ潰す」発言について団結権否定等は本人意に介さず。発言の狙いは「もうけるためなら嘘言を言ってもいい。子殺しとか親殺しとか...。」等の荒廃を、利己主義・道徳観の欠如・行きすぎた自由が惹起したと断じ、その責任は教育・日教組にあるとした点である▽戦後、資本・保守政治は「自由の拡大→欲望の解放→新たな欲望創造」の連鎖で内需拡大・経済発展を図り、安定した利潤を確保してきた。例えば音楽・ファッション・性情報・携帯電話等々どれも何兆円産業となった▽それに対し学校現場は流行するスカートの長短、携帯の校内持ち込み等々をめぐって、利潤追求戦略の標的とされる生徒を守、まさに防戦に明け暮れて来た▽この現実を無視しての中山発言の本質は、資本・保守政治が利潤至上主義によって招来させた人間・社会の荒廃(小泉改革がその代表例)の責任を教育・日教組に転嫁し、自らへの批判をかわすことにある。加えて教育批判をテコに教育予算をOECN内の最低位に陥らせ、民営化促進・結果自己責任へ誘導し、国(行政)の教育保障義務を見失わせる奸計である。本当に悪いのは資本であり、教育行政なのである。
(安保英賢)
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