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2010.2月翼
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2010/04/16
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ベーシック・イ ンカムという言葉がある。昨年、中央の機関紙も小さな記事で取り上げていた。例えば、赤ちゃんから大人まで、最低限の生活保障ということで国民一人ひとりに5万円から8万円程度の金額を振り込み、それで生活をする人はそれで良いという考えである▼もちろん仕事を持ってその収入と合わせて生計を立てることも良い。その代わりに、失業保険や生活保護、さらには年金等の社会保障制度は全くない、という政策である。貧困対策、少子化対策等にもなるので、結果的にローコストの政策であると言う▼18世紀後半に社会思想家トマス・ペインが主張し、1970年代に欧州で盛んに議論されたようである。近年日本でも話題になり、昨年春先に週刊金曜日が特集を組んだり、新党日本が総選挙でマニフェストに上げていたのであるが、マスコミがほとんど取り上げることなく、広く浸透してはいないのが現実である▼もちろん財源問題や働かない生き方を認めるのかという批判や課題もある。心理学の勉強をしている者が「低所得者の人たちの相談も多いので、一定の勉強をしている」とのことで驚いた▼社会主義の範疇には入らない政策なので、我が新社会党のめざすものではないのではあるが、少し関心を持って見ていきたい。
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