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12月 】翼
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2009/01/14
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翼
今年は世界人権宣言採択60周年である。それを記念して
実行委員会主催による南京大虐殺記念館を訪ねる旅が企画された。南京事件は1937年12月13日から一ヶ月以上に渡り、首都南京で世界に類例を見ない残虐行為を日本軍が行ったという事件である。虐殺した人数については、南京軍事裁判での埋葬調査などの資料によると凡そ30万人に上るといわれる。▲
過日、更迭された元航空幕僚長田茂神という人は、そんな事件は無かったと軽々しく言ってのけた。政府の統一見解を全く無視し続ける彼の発言は、参考人としても、外国人記者の前でも続いている。誇りを持てる自衛隊とか誇りを持てる日本とか言っているが、厳しく反省することが誇りを持つことに繋がると考えたことはないのだろうか。▲
歴史を学ぶということは、過去を反省し、謝罪するべきは謝罪し、補償すべきは補償し、そこから未来に向って友好関係を築いていくことが国益に繋がる。▲
私たちが心配するのは、彼の発言を内心支持している人が政治家も含めて多いのではないかといいう事である。▲
12月8日は真珠湾攻撃の日である。この日、南京大虐殺被害者の証言を聞く会が広島で開かれた。私たちは事実を受け継ぎ後世に伝えていく覚悟だ。
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