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3月 声 「シラバスは止めろ!」
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2009/04/16
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東広島総支部 鳴尾善彦
県立高校の非常勤講師をしていて、現場でこれほど無意味な取り組みはないと思えるものがある。それはシラバスという年間授業計画のことである。各教科で春休み中に作成し、全教科を冊子にまとめ、新学期に全生徒を通じて保護者に配布する。冊子は数十頁におよぶ。シラバスの作成は県教委が義務づけている。中身は学習指導要領にもとづいて作られた教科書を一年を通じてどう教えるかということであり、教師用指導書を要約して書けばよいことだろう。とは言えかなり時間を要する。しかも大量の紙が使われる。それにどれだけの保護者が読むというのか。結局、教育統制が権力の狙いであろう。
保護者にお願いしたい。PTAの会合に出席して、シラバスは止めろ、と声を上げてほしい。教職員は元気づけられることになるし、こうした無駄がなくなれば、子どもたちに向き合う時間が確保されることになろう。
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