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【1月号】 時言 自民党は何故圧勝したのか
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2013/01/30
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自民党は何故圧勝したのか
不況の中での選挙は保守が強い」の言葉通り、今次総選挙でも民主がだめだから自民、さらにはより右よりの維新やみ(・)ん(・)な(・)にも票は流れた。それならば自民圧勝の要因は何か▼巷間、小選挙区制で、しかも多数の候補が乱立し2〜3割の得票率で当選できたからとされている。しかし維新やみ(・)ん(・)な(・)の強い選挙区もある中、たった27・6%の自民独自得票で294議席はとれない。自民の勝因について「政党のあり方を考える連絡会」はパンフ「みらい」で、公明党の比例票と小選挙区票の差623万票が自民小選挙区に投じられ自民票を嵩上げした、としている。結果3割に満たない支持率で6割の議席を獲得したのである▼次に各種世論調査のいう「景気回復・閉塞打破・生活安定」を選挙で最も期待しているのは、バヴル崩壊以降自民党政権の雇用形態の多様化、人件費コストの削減攻勢等によって、非正規雇用あるいは年収200万以下に追い込まれた膨大な数の労働者大衆である。多様な雇用形態で分裂支配に嵌った労働者は団結を奪われ、衝突する利害の中、蔓延する差別意識で主体性を喪失させられた。そこへ竹島をめぐる韓国の攻勢への自民党の対応(町村外相の対米無策)に、あるいは意図的な石原都知事の尖閣買取り騒動等々に起因する対韓・対中への不満・不安の扇動である▼このように貧困・差別・不安に落とし込んでおいて、そこへ自民党等反動勢力は禁じ手まで使って大幅金融緩和・財政出動を提示。領土問題では展望のない強行姿勢をぶち上げ、閉塞にあえぐ大衆を扇動する。一方労働者大衆は「自らを窮地に陥れた張本人にそこからの救出を求めるという自己疎外に陥る。以上が今次選挙の真実であり、資本・メディア・保守政党三者の共謀であってみれば、我々は別の発信源たるべく、早急に学習会等で理論武装をし、伝播力を高かめ、三原市議選勝利の勢いに乗って参院選に向け備えなくてはならない。 (安保)
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