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【2月号】大崎上島町議会議員 中村 修司
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2013/02/28
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がんばってます(160) 新社会党自治体議員団報告
大崎上島町議会議員 中村 修司
「非核三原則」の法制化を求める意見書を、議員提案するかどうかの委員会審議において、議員の一人から、「むやみに核を持つことを放棄することには、安易に賛成できない」といった意見が。また別の議員からは、「いまさらこんなことを意見書として提出しても仕方ない」との意見。
黙って様子をうかがっていましたが、だれも反論するものもなく、委員長が提案をしないことにしたいとの結論づけしようとする中、
「数年前までなら、こうした意見書は何の異論もなく提案・可決されてきたと思う。政治の流れが少し変わると社会の平和を脅かすような意見も出てくるようになる。しかし、少なくとも原爆を経験し、被爆者が現存している広島県内の市町おいては、核兵器の保有に対し断固反対という議会の意思を明確にすることが民意に応えることではないか」と発言者に迫った。
発言者からは、理想は核を持たないことなのでと、発言をあっさりと撤回し本会議に提案が決定しました。
小さな町の意見書が国政に対し大きな影響力をもつことはありませんが、町の議会がどのような方向性を示すかによって、住民には大きな影響力となり、世論を形成する要素となると思っており、議員それぞれが政治的信念を持って活動することが重要です。
また、島である大崎上島町はまさに、過疎と高齢化の波に飲み込まれる中、高齢者の介護や医療に対する様々な問題点が集中的に表れていますが、国の法律はそうした問題点に対応できるものとはなっていません。
しかしながら、現政権は福祉のありように対し、「自助」を強調し「公助」をできるだけ削減する方向性を示している中、町の課題をしっかりと把握し、県や国へと理解を求めていかなくてはなりません。
こうした過疎地の町議会としての在り方を、繰り返しくり返し訴え、少しは前進してきたとの感触は感じてきましたが、議員定数は竹原市の14人よりも少なくてはならないという理由で、圧倒的多数で2減の12人に決定となってしまいました。
今後は、町の過疎化の歯止めとして、若者の視点からの町政の在り方が必要であり、大きく様変わりを目指すべきだとの思いもあり、22年間にわたる議員活動に区切りをつけることとしていますが、4年後には必ず解放運動の後継者の中から議会へ送り出そうと決意しています。
長年のご指導とご支援、本当にありがとうございました。
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