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［３月号]時言 右翼的な社会意識の蔓延を堰き止めよう
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2013/03/27
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先日近所のおじさん等２・３人が「今度は安陪さんも上手にやりようてじゃ。テレビや新聞で毎日『アベノミクス』やら言ようるし、円安・株高で景気もようなりようるし・・・」我が事のように嬉しそうに話し合っている▼隣に座っているＫさんに「おじさんはドルや株を持っとってん？」と尋ねると｢わしゃドルも株も持っちょりゃあせん｣と答える。「一円の円安で例えばホンダは１６８億円の儲け。もう10円以上の円安だから２千億円は儲けとるんですよ」・「そりゃ本真かいのお、大儲けじゃが」・「逆に円安でガソリンや小麦粉等輸入品の値上りで、２年以内に物価全体を２％上げる方針・・・」・「日銀の新しい黒田何たら言う人が絶対やるようたのお」・「そして景気回復と判断したら消費税を10％にするんですよ」・「円安・株高は資産を持っとる者は大儲けで、わし等は物価高で消費税をとられて大損じゃが・・・」▼「じゃけど会社が儲かりゃ給料も上がるんじゃろう」とＫさん。「21世紀に入って非正規雇用の増大や法人税減で会社は大儲けしても、給料の方は下がりっぱなしなんです」・「儲けた金はどうしようるん」とＫさんが尋ねる。「社内に留め込んで（内部留保２１７兆円）、今度政府の要請で給料を上げるというコンビニや自動車大手は、それを取崩して一時金のみ増やす。『賃金よこせ』というて闘わにゃ留保を吐きだしゃあせんでしょう」▲｢連合があの体たらくじゃけえ、今どき本気闘うことはありゃすまい｣・「闘いが進まないから次善の策で内部留保に課税せよの論まで出とるんですよ」▲「じゃがＡさんと話しようたら、この先ええ夢は見られんのお、わし等は自民党でええ方向に行きようると思うとったのに」。まさに今、この仕掛けられていく社会意識の蔓延を堰き止めることが我々にとっての重要課題である。 （安保）
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