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2013/06/15


虚構のアベノミクス「効 果」に乗って、参議院選   挙の争点に憲法改悪に繋が る第96条の改定が大きく取り上げられようとしている。すなわち、国会議員の三分の二の多数で行う改憲の発議を「過半数」で可能にするというもの▼これに関わる憲法記念日前後の新聞記事で読売は、調査に応じた国会議員439人の内、自民党・維新の会・みんなの党の議員の96%以上が改定に賛成し、全体でも74%の議員が改定に賛成と。一方民主党は62%、公明党は71%の議員が反対、共産党・生活・社民党は全員が反対。これに対して国民に対する朝日の世論調査では、54%が反対となっており、国会議員の考えが民意を反映していないことになる▼朝日の調査は、3千人を対象とし、73%の回収率。そこには、「9条は変えない」52%。「自衛隊の国防軍化賛成」は31%。「集団的自衛権行使賛成」33%で、結局政府自民党のめざす憲法改定方向と国民意識は乖離していることが読み取れる。しかも、回答者の43%が自民党支持であり、安倍内閣支持も66%となっており、政権支持と憲法改定とが結びついていないことをも示している▼5月3日には廣島の地でも、9条の会による憲法9条に関わる市民投票が行われ、1時間で800人が投票に参加した。そこでは、「9条を変える」85票、「9条を変えない」633票、「わからない」82票となっており、79%の人が憲法第9条は守るべきという意識を持っていることがわかった▼私たちは、「憲法は政治の暴走を縛るものである」ということを、フランス革命の歴史を通して学んだ。そしてその精神はどこの国の憲法にも反映され、どうしても変える場合には、国会議員の3分の2以上の合意という高いハードルを設けられていることを知っているのである。
 1948年、国連で採択された世界人権宣言は「平和の基礎は人権」としている。第二次世界大戦の痛烈な反省から発せられた宣言である。第二次世界大戦では5千万人とも6千万人ともいわれる人々の命が奪われた。とりわけ、ナチスの差別主義は600万人ものユダヤ人、50万人以上のロマを虐殺した。日本軍は南京大虐殺や731部隊による人体実験などの野蛮な行為をおこなった。ナチスや日本軍による残虐行為は、相手を「尊厳を持った人間」と考える限りにおいては出来ない。「平和と人権がセット、戦争と人権侵害がセット」と言われるゆえんである。安倍の96条改憲、そして9条改憲、橋下の慰安婦必要発言、石原の中国と中国人に対する数々の蔑視発言など、まさに戦争への道と人権侵害がセットで押し寄せている。だが、衰えつつあるとはいえ、国民の中には戦後民主主義の中で築かれてきた平和を大切にし、人権を守ろうとする感覚がある。橋下、石原らの暴言や安倍の96条改憲を批判する力をまだ持っている。今私たちに求められることは、憲法にかかわる理論武装と研ぎ澄まされた人権感覚であろう。

 
Olive Diary DX Ver1.0

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