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[1月号]都知事選挙をどうみるか
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2014/05/01
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都知事選挙をどうみるか
「お・も・て・な・し」も好印象で東京オリンピック誘致に成功した東京都。しかし、「表なし」には必ず「裏がある」と思っていたが、それが猪瀬都知事の5000万円だった。政治家の金を追求していた彼だが、逆に追及されて辞任に追い込まれた。
それを受けて都知事選挙が始った。前回選挙で90万票以上を獲得していた宇都宮けんじさんは、「後出しじゃんけんなど卑怯な方法で都知事を選ぶべきではない」との思いからいち早く立候補を表明した。宇都宮さんとは、サラ金問題やオウム問題に取り組み、真に庶民派の弁護士として活動し続けた人物であり、もちろん脱原発である。
その後、桝添元厚生労働大臣が、さらに脱原発を主張し始めた小泉
元首相の後押しによって細川元首相まで、後出しじゃんけんによっ
て立候補するに至った。確かに細川元首相も脱原発である。よって、脱原発を主張する多くの市民運動サイドやジャーナリスト等から、宇都宮さんに「一本化は出来ないか」との動きがあったやに聞く。宇都宮さんを支持しているのは新社会党・共産党・社民党、そして多くの市民団体である。このうち社民党は、党首の弁によると「一本化」に若干の期待を示していたと受け止められていた。しかしながらその方針はなくなり、宇都宮さんも細川さんも、共に脱原発を訴えて選挙戦を闘うことになった。
思い出してみたい。小選挙区制度を導入したのは細川総理大臣な
のである。彼の唯一の政治実績と言えるが、小選挙区制度がその後
の国会地図を大きく変え、日本の政治をどれだけ壊していったか。
もちろん彼は新自由主義路線である。これは小泉元首相と同根であ
る。
以上考えると、たとえ脱原発で一致はしても、細川元首相を推す大義はないと言えるのではないだろうか。
私は、宇都宮さんの闘いを全面的に支持し、その当選を期待する。
しかし現実は、舛添が一歩リード、続いて細川、そして宇都宮となっている。
宇都宮頑張れ!
三原総支部本郷支部
齋尾和望
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