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[3 月号]「上関原発を建てさせない山口県民大集会」に参加し
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2014/05/01
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「上関原発を建てさせない
山口県民大集会」に参加して
「上関原発を建てさせない山口県民大集会」が3月8日、山口市の維新百年記念公園で開かれ、私たちは三原市人権文化センターに早朝7時に集合し10名で参加した。集会参加者は思った以上に多く県
内外から約7千人にも達したと報告があった。この集会実行委は、昨年10月に結成され、1万人の参加をめざして5カ月間も準備されてき、32年に及ぶ上関原発反対運動のなかで最大規模の集会となった。
第1部は高石ともやさんらのフォークソングで始まり、住民訴訟の田川章次・弁護団長、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の清水敏保代表などからの力強い決意表明があり、続いて実行委事
務局長より集会基調の提起と賛同者・賛同団体の拡がりが報告された。
記念講演でルポライターの鎌田慧さんは、「山口はかつて豊北町の原発計画を止めた歴史的な闘争を担った地域であり、上関原発反対も勝利が近づいている」、また「保守層にも原発反対の声が増えて
いる」と指摘し、「原発がなくなる日は近い」と参加者を励ました。広島市在住の詩人アーサー・ビナードさんは、「アメリカでは田中将大は全く報道されていない。同様にアメリカのエネルギー
政策では原発の開発については全く触れられていない」と報告し、アメリカは自国での原発建設はすでに止めており、原発開発企業の利益を守るために日本に原発建設を押しつけているだけであると、
アメリカの流れにさえ逆行している安倍首相を批判した。
続いて、「山口県避難移住者の会」によるフクシマからの報告、「伊方原発をとめる会原告団」による伊方原発運転差し止め訴訟についての報告、「平和フォーラムしまね」からの中国電力島根原発へのたたかいなど、各地からの連帯のアピールがあった。
最後に参加者全員が「NON 」と書かれた紙を頭上に掲げて「上関原発はいらない!」とアピールした後、「上関原発予定地の海面埋め立て免許延長を不許可にするよう村岡山口県知事に求めた」集
会宣言を採択した。
午後の第2部では、ライブや各種展示、バザー、子どもの広場などで楽しみ、午後3時に集会は終了した。
政治が保守化し、野党にもあまり期待が持てないなかで、名護市長選における住民のたたかいや祝島の人たちのたたかいには励まされるが、この集会が何カ月にもわたって計画・準備され成功に導かれ
たと聞いて、自分の足腰は大丈夫かと問われた集会参加であっ
た。
福山総支部
北村環
「上関原発を建てさせない山口県民大集会」に参加して
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